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バタフライパターンとは

前回、ハーモニックパターンの王道といえるガートレー222パターンについてご紹介しました。

(ガートレ222パターンの記事は、【ハーモニックパターン】ガートレー222パターンを極めてFXの勝率を上げようを参照してください。)

今回ご紹介するバタフライパターンハーモニックパターンの一つになります。

このパターンは、相場の大きな転換点となる主要な高値や安値、あるいは天井や底で形成されるケースが多いです。

そして、このパターンが決まれば、非常に大きな値幅が狙える他、非常に勝率が高いパターンになるので、是非ともマスターしましょう。

但し、相場に絶対という言葉は存在しないので、適切な位置に損切りをおくことを怠ってはいけません。

バタフライパターンの歴史

それでは、本題へ行く前にバタフライパターンの歴史を紐解いてみましょう。

バタフライパターンは、今日のガートレー222パターンの発展に一役も二役もかったラリー・ペサベント氏とオーストラリアの投資家であるブライス・ギルモア氏によって開発されました。

ブライス氏は、「ウェーブトレーダープログラム」というフィボナッチ数列を含む幾何学の数字を取り入れたトレーダーソフトを開発しています。

1992年、ラリー氏とズライズ氏がウェーブトレーダーを見ていた時、このバタフライパターンが現れ、それを見たラリー氏が「バタフライ(蝶)のようだ。」と表現し、ブライズ氏が同意したことから、このパターンを「バタフライパターン」と名付けたそうです。

バタフライパターンの形

さて、バタフライパターンの形を見ていきましょう。

次の図は、実際の相場で出現したバタフライパターンの例です。

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過去ユーロドルの日足に出現した非常に綺麗な形のバタフライパターンの売りパターン

綺麗なのような形をしていますね。

実は、これ、トレンドの底に出現したのですが、底でも売りが狙えるという点で、このパターンの成功率の高さがうかがえると思います。

もちろん、利益確定は深めに狙えませんので、慎重に行う必要があります。(トレード方法については後述します。)

バタフライパターンとガートレー222パターンの決定的な違いは、終点Dが基点Xの価格を超えている点です。

具体的には、終点Dに対するXAのフィボナッチエクステンション1.272,1.618,2、2.618のいずれかになり、一般的な上限は、1.618となります。

それ故、バタフライパターンをガートレーパターンと誤って認識してトレードしてしまうと、非常に大きな損をしてしまう可能性があります。

また、ABの長さについては、諸説ありますが、XAのリトレイスメントでフィボナッチ0.786が有力です。

ただし、著書には、

通常、ABの長さは、XAのリトレイスメント率で0.618又は0.786となるが、そのリトレイスメント率が0.382または0.50でもバタフライパターンとしては有効である。

ABの長さがXAのリトレイスメントで0.786以上になってもよいが、価格がXの水準を超えるとこのパターンは無効となる。

その意味では、ABの38.2%のリトレイスメントが0.786の水準を超えるかどうかがこのパターンの成否を決めるカギとなる。

等と記されていますので、参考まで。

以下、わかりやすいように、典型的なバタフライパターンのフィボナッチ数について図にしておきます。

現実のチャートでは、この通り綺麗なフィボナッチ数がはまることは希ですので、この数値もあくまで参考にしてください。

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バタフライパターン成立の条件

バタフライパターンが成立するためには、以下の5つの条件を満たす必要があります。

バタフライパターン成立の条件

1 ADのスイングにAB=CDパターンを含んでいなければならない。

2 終点Dは、XAのリトレイスメント率で2.618を超えてはならない。(通常の上限は、1.618)

3 買いパターンでは、B点はX点よりも上でなければならず、売りパターンでは、B点はX点よりも下でなければならない。(XAに対し、ABの長さが78.6%のリトレイスメントになる形が強い)

4 買いパターンでは、C点はA点よりも下でなければならず、売りパターンでは、C点は、A点よりも上でなければならない。

何度も繰り返しになりますが、実際の相場においては、フィボナッチ数が綺麗にはまることは希といってよいでしょう。

そのようなわけで、上図の典型例のフィボナッチ数を丸覚えするのもいいですが、上の成立条件をアバウトに記憶しておいて、相場にそれらしい形が現れてから検証してみてください。

慣れるまでは、どうしてもフィボナッチばかりに目が行ってしまうのですが、相場は、複合的に捉えなければ勝てません。

エントリーと利食いについて

エントリー

それでは、実際のトレードでどのタイミングで仕掛け、利食いをすればいいのでしょう。

エントリーに関しては、言うまでもないと思いますが、Dのポイントです。

ただ、先ほども述べましたが、価格がXAのエクステンション1.27とか、1.618に到達してすぐ仕掛けるのは得策ではありません。

しつこいようですが、典型例のように決まることは希なので、例えば、D点を狙って、XAの1.27のエクステンションを待っていたら、その手前の0.786リトレースメントで反発するガートレー222パターンにはまってエントリーチャンスを逃したりするかもしれません。

また、その逆に、1.27で即乗りしたら、ズルズルと引かれて1.618まで伸びてしまったとか。

そうなれば、そのトレードは失敗と言わざるを得ません。

そのような失敗を避けるためには、もちろん、各リトレースメントやエクステンションの比率を慎重に検討するのはもちろんですが、一番簡単なのは、切り下げライン切り上げラインを引くことです。

例えば、以下のような感じ。

rounddown-line

申し訳ないのですが、上の図は、使い回しなので4をC、5をDと読み替えてください。

ガートレー222もそうですが、パターンの中にAB=CDパターンを含んでいます。

しかし、相場の波というのはそう単純なものではなく、例えば、CDラインそのものも波打ってトレンドをつけていることが多いです。

それならば、その波にトレンドラインのようなライン(切り上げ、切り下げライン)を引いて、そのラインを抜けたところからエントリーする方が確実です。

もちろん、それをしたから完璧ということではないのですが、簡単に引けて、かつ失敗パターンを減らせる切り上げ、切り下げラインは、大変便利ですので、活用した方がいいと思います。

利食い

利食いには、安パイなところから、かなりの利益になるところまで諸説ありますが、相場状況に応じて判断すべきでしょう。

例えば、冒頭で紹介したユーロドルの典型例などは、トレンドの底で出現したパターンですので、そのような時はあまり冒険しないほうが良いです。

参考に図で示すとこのようになります。

bearish-butterfly-entry

図は、トレンドの天井で形成されたバタフライパターンです。

まず、ADのリトレイスメントを基準に決済ポイントを考えます。

まず、61.8%のライン。

ここは、かなりの確率で達成しますが、切り上げライン抜けからだと、ちょっと利益が少ないところです。

次に127.2%のライン。

トレンドの天井で形成されたパターンであれば、思い切ってここまで指してもよい気がします。

価格もいい感じで反応していることがわかります。

なお、61.8%のラインでポジションを半分決済し、127.2%で全決済という手段もあります。

さて、次の決済パターン。

bearish-butterfly-entry2

今度は、CDラインのリトレースメントを基準に決済ポイントを考えてみます。

ADを基準に考えた場合、少し値幅が少なくなりますが、より安全を求める方はこちらを基準に考えてもよいと思います。

どちらのパターンも価格はよい感じで反応していますね。

これは、世界中のトレーダーが2つのパターンを意識しているからおこる現象です。

個人的には、大天井でつけたパターンであれば、思い切ってADのリトレースメントを基準にするほうがおすすめです。

図では、切れてしまっていますが、価格はその後、非常に大きな下落を生んでいます。

もちろん、天井で買いパターンに乗るときや、底で売りパターンに乗るときは、より安全な決済ラインを採用すべきと思います。

損切ラインについて

バタフライパターンは、主要な高値や安値で逆張りを仕掛けるパターンなので、失敗したときのリスクも大きいです。

よって、損切は慎重に選ぶ必要がありそうですね。

ガートレー222パターンであれば、DがXの水準を超えないので、損切は単純にX付近に置けばよかったのですが、バタフライパターンではこうはいきません。

そこで、損切の基準をD点にして考えます。

Dは、通常であれば、XAのエクステンションが最大161.8%ですから、ここよりも、少し離れたところを基準に損切を置いてみましょう。

もしも、161.8%を超えた場合は、トレードをやめるか、161.8%よりさらに上の261.8%若しくは、直前の親波の主要な押し目や戻り高値の水平線とか、移動平均線等を基準に考えるしかないでしょう。

どの道少しトレードが難しくなることは否めませんが、リスクリワードだけは、きちんと推し量るようにします。

終わりに

今回は、ハーモニックパターンのもう一つの王道「バタフライパターン」についてご紹介しました。

皆様のトレードの参考になれば幸いです。

それでは、また。