チャートの未来は見えない?
これからFXをはじめるあなたには、どのような未来が見えているでしょうか。
私は、未だに、「チャートの未来が完璧に見えたらなあ」と妄想を膨らませます。
だって、もし仮に、それが現実のものになれば、
- 毎日朝早く出勤して、クタクタになって、夜遅く帰り
- 家事をして、育児をして
そんな現実から解放されるのです。
でも、もちろん、現実は甘くないですよね。
チャートの未来は、勉強し、経験をつめば、ある程度予測することが可能になります。
しかし、チャートの未来を完璧に見通せる人間はどこにもいません。
FXで勝つには、勉強と経験が必要です。
ひとたびウェブサイトをめくれば、
- FXは、楽して簡単に儲かる
- FX必勝法を伝授
等と甘い言葉があふれていますが、FXは、そんな簡単な投資ではないのです。
もちろん、FXは、やりかたを間違わなければ、決して危険な物ではありません。
しかし、方法を間違えば、人を不幸にする可能性を十分に秘めているのです。
FXのリスクについて知っておこう
FXには、様々なリスクがあります。
為替変動リスク
為替相場は、短期間で急激に変動することなどよくあります。
例えば、アメリカの雇用統計等、重大指標の発表時等は、世界中のトレーダーがこぞって参加するプチイベントですね。(ギャンブラーにとっては、一大イベントです。)
他にも、経済情勢の変化、政府や銀行の要人発言、地政学リスク、災害の発生等、様々な要因が市場に変化をもたらします。
そんな時、予想と反対方向に相場が動いたとき、場合によっては、預けた証拠金以上に損失が発生するリスクもあるのです。
流動性リスク
主要国通貨(ドル、円、ユーロ等)は、市場参加者が多い=流動性が高いので、いつでも売買可能なのですが、南アフリカランドなどの一部流動性が低い通貨は、市場参加者が少ないので流動性が低く、売買できないばかりか、保有したポジションを決済できないリスクを生じさせる可能性が、なきにしもあらずですから注意が必要です。
金利変動リスク
金利政策が発表されると、相場は大きく動きます。
場合によっては、「こんな通貨もってられるか」と嘆いた投資家が売りに走るかもしれないし、その逆もしかり、ということで、何がいつ起こるかわからないということは、肝に銘じておきましょう。
さらに、金利が変わるということは、それまではスワップポイントを受け取っていた側だったのに、一気に支払う側に代わってしまう、なんてことも。
FXをギャンブルにしない
FXは、ギャンブルではありません。
正確には、誰にも未来を的中させることができない現実を鑑みれば、ギャンブルであるといわれても否定できません。
しかし、相場の世界には、様々な理論や経験則が存在し、それらを学んだ人間が、実際に相場を動かし、かつ、ファンダメンタルズの要因に影響を受けながら市場は変化します。
チャートの未来を予測する研究された理論が存在し、勝率を考えながらリスクリワードを適切にとって相場に臨み、さらにあなたが、あらかじめ決めておいたラインを突破したら損切り(又は利益確定)するという戦略をもって相場に臨むならば、それは、果たしてギャンブルでしょうか。
FXはゼロサムゲーム
FXは、ゼロサムゲームと呼ばれます。
要するに、参加者の得失点差がゼロになるというもので、例えば、あるゲームにおいて、Aさんが1,000円、Bさんも1,000円を出し合って参加したとします。
ゲームの結果、Aさんは勝って持ち金が2,000円になった。
では、Bさんの持ち金はというと、0円ということになりますね。
株式投資においては、株価が上昇すると、新たな価値が生まれて、みんなが幸せになる可能性を秘めていますが、FXにおいては、通貨の相対的取引である性質上、一方の価値が上がれば、一方の価値は下がってしまうわけですね。
FXの相場は、人間の心理を弄ぶかのように上下に激しく動き、翻弄します。
FXの世界で勝ち続けるためには、相場について勉強し、経験を積んで自分なりの投資ルールを確立していくより方法はありません。
そして、多くの人は、資金を失い、痛手を追いながら強くなっていくのです。
投資は余裕資金で行う
FXに限らず、投資は余裕資金でやることが大前提です。
前述しましたが、FXを長く続けるために必要なことは
- 的確なチャートリーディング
- エントリーポイントと利益確定
- 適切な損切り
- リスクリワードの管理
等です。
中でも、資金管理が最も重要だと考えます。
資金管理ができなければ、全勝という概念がありえないFX取引においては、1回の負けで全財産が失われてしまいかねないのです。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
FXはやり方を間違えなければ、決して危険なものではありません。
しかしながら、FXは、決して「楽して儲かる投資」ではないことをわかっていただけたでしょうか。
勝ち組を目指して一緒に頑張っていきましょう。